スマホ老眼の原因や症状について解説しております。

スマートフォンやタブレットの普及により、現代人は一日に何時間も小さな画面を見続ける生活を送るようになりました。その結果、近年急増しているのが「スマホ老眼」と呼ばれる現象です。

これは医学的な正式名称ではないものの、実際に多くの人が悩まされている視力のトラブルの一種であり、特に若い世代でも多く見られるようになっています。

IT機器、特にスマートフォンの長時間使用で起こる例が良く知られているためスマホ老眼と呼ばれますが、医学的にはテクノストレス眼症、VDT症候群、IT眼症などと呼ばれます。

「老眼」と聞くと、一般的には中高年に起こるものというイメージがありますが、スマホ老眼はスマートフォンが原因で引き起こされる老眼のような症状であるため、若い人でも発症します。

スマホ老眼は、スマートフォンなどの画面を長時間近距離で見続けることで、目のピント調節機能が一時的に低下してしまう状態を指します。

目には毛様体筋という筋肉があり、これが収縮したり緩んだりすることで近くや遠くの物にピントを合わせています。

ところが、近くの画面をずっと見続けていると、この毛様体筋が長時間緊張状態になり、やがて柔軟に働かなくなってしまいます。

その結果、近くの文字がかすんで見えたり、ピントが合うまでに時間がかかったりするなど老眼に似た症状が現れるのです。

さらにこのような見え方の不調により目の疲れがより蓄積しやすくなり、目の痛みや違和感、目の渇き、頭痛や肩こり、めまいなどもよくある症状に挙げられます。

若いうちはそれでもまだ症状が出にくいため、これらの症状が出たときに「年齢のせいだから仕方ない」と思ってしまう人もいますが、スマホ老眼は年齢とは無関係にスマートフォンの使用頻度の高さによって起こるものです。

自分の生活習慣が原因となっているため、早めに気づいて対策をとることが重要です。とはいえ現代人の生活様式でスマートフォンを手放すのはほぼ不可能です。

そこで大切になるのが、適切な休憩です。特にスマートフォンは仕事に限らず、移動や食事中、就寝前など使用シーンが多岐に渡るため意識的にスマートフォンを見ない時間を作るようにしてください。

スマートフォンは画面自体がそれほど大きくないことや、基本的に手に持って見るためどうしても近くを見続けることになり、目に大きな負担がかかってしまいます。

そこで、食事中や風呂中、あるいは寝る前30分は見ないと決めて生活習慣を作ってしまうことをおすすめします。

またブルーライトカットフィルターを使用したり、周囲の明るさに合わせた画面の明るさ調整をこまめに行って目の負担を少しでも減らすようにしましょう。

目を酷使する時間が長く続くと目のピント調整を担う筋肉である毛様体筋は常に緊張した状態が維持され、回復が追いつかなくなります。

まるで長時間しゃがんでいた後に足がしびれるように、目もまた「筋肉の硬直」によって正常な働きができなくなっていくのです。

若い人は目が若くて強いからと油断してしまいがちですが、若い人はデジタルネイティブと呼ばれるほど電子機器に慣れている分触れている時間も長く、スマホ老眼のリスクが高いとも言えます。

スマホ老眼をそのまま放置してしまうと、さらに深刻な問題が生じます。初期段階では一時的なピント調節の不具合で済んでいた症状が徐々に慢性化し、恒常的な視力低下へと発展していくのです。

とくに注意が必要なのは、これが視覚だけの問題にとどまらない点です。目の調節機能の低下は脳の情報処理にも影響を及ぼすことがあります。

目がしっかりと働かなければ、脳は必要以上に頑張って情報を処理しようとします。この過剰なストレスが、知らず知らずのうちに心身に悪影響を与えるのです。

自分がスマホ老眼かどうか分からないという場合は、まず簡単なセルフチェックをしてみることをお勧めします。

複数の項目にチェックがつくようであれば、一時的な疲れや気のせいなどと思わず眼科できちんと検査してもらうようにしてください。

・スマートフォンを長時間使った後に遠くが見えづらくなった経験がある
・夕方になると目がかすんで見える
・近くから遠くあるいは遠くから近くに視線を移した時にピント合わせに時間がかかる
・近くの文字を読むのがつらい。

このような症状が3つ以上当てはまる場合には、スマホ老眼の可能性が高いと考えられます。もし違和感を感じた場合は、無理せずに一度眼科で専門的な診断を受けてみることをおすすめします。

また合わせて、スマホ老眼による視力の悪化を防ぎ、合わせて視力向上を測るためのトレーニングや目の疲労回復ケアを取り入れるようにしてください。

まず取り入れたいのが、「20-20-20ルール」です。これは、20分ごとに20フィート（約6メートル）先を20秒間見るという、目を休めるためのルーティンです。これを意識するだけでも、毛様体筋の緊張をほぐし、目の疲労を軽減する効果があります。

休憩時に目を温めることも有効です。蒸しタオルやホットアイマスクを使って目元を温めることで血行が促進され、筋肉の緊張がやわらぎます。

さらに、スマートフォンの画面を見る時は、画面との距離を30～40cm程度離すように意識することで至近距離を見続けることによる目の負担を減らすことができます。

また、就寝前にはスマートフォンの使用を避けるようにしてください。直前まで画面を見ていると、睡眠ホルモンであるメラトニンの分泌を妨げず、深い眠りにつながります。

睡眠不足は日々の疲れの回復を妨げます。それはもちろん目の疲れにも言えることで、質の良い睡眠を取ることは視力の維持や回復にも大きな効果があるのです。

とはいえ日々蓄積していく目の疲れはセルフケアだけでは解消しきれないこともあります。そういった場合におすすめしたいのが「目リライト」です。

「目リライト」では目のピント調整を担う深層筋肉である毛様体筋に適度な刺激を与え、筋肉のコリをほぐし、目の周辺の血行を促進することができます。

適切に疲れを癒し筋肉の緊張をやわらげることで目のピントが合うようになり、スマホ老眼を含む、疲れ目が原因となる視力低下を防ぐことができるのです。

サロンの予約はHPから行うことができますので、スマホ老眼かもしれない、目の疲れが気になるといった方はぜひ一度、サロンに足を運んでみてはいかがでしょうか。