レーシックとICLはどっちがいいのか、2つを徹底比較しているページです。

投稿日:2024年12月17日
最終更新日:2024年12月18日

レーシックとICLはどっちがいい?



視力矯正手術を考える時、調べてまず選択肢に挙がってくるのがレーシックとICLです。どちらも視力を改善してくれるものですが、手法は全く異なります。

適応できる範囲や値段、メリット・デメリットも大きく違ってくるので、どっちがいいを判断するにはそれぞれがどんな手術なのか知る必要があるでしょう。

レーシックとICLはどっちがいいかをお伝えするために、2つの手法の違いについてご紹介していきます。

まずそれぞれの手術の手法についてお話します。

レーシックは角膜をレーザーで削り、屈折率を調整することで視力を回復させる手術です。ICLよりも早くに普及し、20年以上の技術の積み重ねの進化があるという安心感が大きいでしょう。

ICLは眼内に専用のコンタクトレンズを挿入する手法です。レーシックより少し遅れて2010年ごろから認可され、術後の安全性の認知が広がっている途中にある技術です。

どちらにも共通する点として、手術自体の時間が短いことが挙げられます。片眼10分~20分程度で、術後の回復も早いのでその日のうちに帰宅できます。

一方、準備期間はICLのほうが長くかかります。レーシックは適応検査で詳細なデータを確認し、早いクリニックではその日のうちに手術に入り、本当に1日で全て終わらせることができます。

ICLは検査後、その検査データを基にその人専用のコンタクトレンズを作成するため、レンズができるまでの待ち時間が発生します。

適応範囲はレーシックよりICLの方が広く、レーシックができないとされる角膜が薄い人や矯正度数の強い人でも、ICLであれば問題なく対応できることが多いです。

これは手術の手法の違いによるもので、レーシックは角膜を削るという都合上、角膜自体が薄い人や、矯正度数が強く角膜を多く削らないと視力向上が難しい場合には対応できません。

ICLはコンタクトレンズを挿入するため、角膜の厚さが関係しないのです。矯正度数はレンズの厚みにも影響するため度数の制限は存在しますが、それでもレーシックより幅広く対応できます。

次にレーシックとICLそれぞれの術後のデメリットをお伝えします。

レーシックは術後ドライアイになりやすいことが知られています。目に傷をつけるため、その後しばらく涙が分泌しにくくなってしまうのです。

平均的に数ヶ月から半年程度で治まりますが、その間はドライアイのケアが必要になります。また人によってはグレアやハローと呼ばれる、光がまぶしく見えたり夜間光がにじんで見える現象が起こることもあります。

また、レーシックで特に知っておきたいのは、角膜を削るため術後元に戻すのはできないということです。ICLに比べてレーシックの方が適応条件が厳しいのは、この不可逆性も原因のひとつです。

ICLでもレーシックと同じようにドライアイやグレア、ハローが起こる可能性がありますが、その程度は低いとされています。

ICL特有のデメリットとしては、白内障の発生リスクです。またレンズの挿入や取り出しの際に水晶体を傷つけてしまうこともあり、角膜より深い位置で行われる手術であるためのリスクが存在します。

ただ一般的に術後後遺症のケアも含めどちらも医師が十分な技量を持っていれば対応できる内容であるため、安全性は高い手術と言われています

これらの比較を行ったうえでさらに、どっちがいいかを選ぶ要素として費用があげられます。いくら良い手術であっても、予算をあまりにもオーバーしてしまうようであれば受けることができません。

費用相場はレーシックのほうが安く、場合によってはICLの半分程度で済むこともあります。

これはICLのほうが新しい技術であることと、手術費用にコンタクトレンズの購入費用が入ってくることが原因です。

眼内に装着するコンタクトレンズは検査結果をもとにその人専用に調整したものをオーダーメイドしますから、どうしても値段が嵩んでしまうのです。

メリットだけ見てどっちがいいかを考えるとICLに軍配が上がりそうですが、ICLは値段の高さがネックになります。

またレーシックも安全性は十分に確保されており、後遺症であるドライアイも殆どの人は半年以内におさまりますので、デメリットはそれほど大きくありません。

自分の目の状態やかけられる費用、クリニックなどを多数調べて比較し、どっちがいいかを選択するようにしてください。

またどっちがいいかを選ぶ際には、それぞれの手術のメリットデメリットだけでなく対応しているクリニックの医師の相性が良いかどうかも重要です。

その人にとって話しやすい医師であれば相談もしやすく、事前の検査や、術後のケアがよりスムーズに進みます。

最後に、どちらを選んだ場合でも気を付けたいことがあります。

それは視力低下の進行です。矯正手術は検査時点のデータで行われますので、その後近視や乱視が進行してしまうと、上げた状態からまた徐々に下がっていくことがあるのです。

上がった視力を維持するためには生活習慣で目に悪い行動をとらないよう気を付ける必要があります。

特に、目の酷使には要注意です。スマートフォンやパソコンを長時間見ることや、十分な休息を取らないことは目の疲労を蓄積させてしまいます。

デジタル機器を使用する際は適度に休憩を挟み、休憩の際はホットアイマスクを使用したり、遠くを見る時間を作るようにしてください。

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