子供の視力の推移と生活習慣の変化の関係性をお話しております。

投稿日:2025年07月09日
最終更新日:2025年07月16日

検査結果の推移と生活習慣の変化の関係性



近年、子供の視力低下が深刻な問題として広く注目されています。文部科学省の「学校保健統計調査」を見ると、裸眼視力1.0未満の児童の割合の推移が年々増加傾向を示しているのが明らかです。

文部科学省では全体の視力1.0以下の子供たちの推移のほか、近視の有無別の推移も発表していて、学年が上がるごとに近視の定義に該当する者が増えているとされています。

さらに、年齢別の近視有無の推移表では特に小学校低学年の視力1.0以下の子供の割合の増加が著しいと発表されています。

このような推移になっている背景には、スマートフォンやタブレット端末、携帯ゲーム機などといったデジタルデバイスの使用頻度が増加したことがあります。

長時間の近距離作業は目を酷使し、消耗が激しいため一定時間ごとに目を休めることが推奨されます。読書などでも休憩は必要ですが、デジタル機器は画面から発せられる光もあるため特にダメージが大きいです。

また、昔ながらの外遊びの時間が大きく減少しているという生活スタイルの変化があり、これも子供の近視割合の推移が増加傾向にある原因のひとつです。

近年では夏場の気温上昇により熱中症への注意も必要になっていますが、自然光を浴びることは子供の視力の発達に大きな影響があります。

しっかり外遊びをしている子供とほとんど外に出ないという子供の比較データでは、外で遊んでいる子供のほうが視力低下のリスクが低いという結果も出ています。

しかしこれらの注意を子供が自分で意識して行うのは難しいです。したがって、子供の視力の変化に早く気づき、早期発見と予防に取り組むことが、保護者に強く求められているのです。

発達途上の成長段階にある子供の視力は、年齢によって変化するのが自然です。具体的には、3歳頃の段階ではまだ視覚機能の発育途中にあり、視力は0.5~0.7程度が一般的とされています。

その後、4~5歳頃には多くの子供が1.0前後に達し、認識力も安定してきます。6歳になると、就学前検診などで1.0以上が望ましいとされ視力検査が実施されるようになります。

小学校入学前の年代までは親と過ごす時間が多いこともあり、親が気を付けてあげることで視力の発達を適切に促すことができます。

しかし小学校入学以降は文部科学省の調査結果の推移表が示す通り、意識して目の健康を守る行動をとらないと視力が低下しやすくなっています。

特に3~4年生あたりから急激な視力低下が見られることが多く、中学生にもなると裸眼視力1.0未満の生徒が半数を超えることもあり、眼鏡やコンタクトレンズの使用を開始するケースがかなり多くなるのです。

では、具体的に家庭でどのように注意していけば良いのでしょうか。

まず基本となるのは、デジタル機器の使用時間を意識的にコントロールすることです。スマホやタブレットの使用は1回あたり30分以内に抑えるなどルールを設け、長時間の使用を避ける工夫をしましょう。

同時に「20-20-20ルール」を実践すると効果的です。これは20分おきに20フィート(約6メートル)離れた場所を20秒間見るというルールで、目の筋肉やピント調整機能の負担を軽減できます。

屋外での遊びやスポーツを日常的に取り入れる習慣づけも視力の発達に好影響を与えるとされており、友達と遊ぶ時間や家族での散歩も心がけたい行動です。

また学習環境においては、机と椅子の高さを調節し、読み書き中は正しい姿勢を保てるようにしましょう。姿勢が悪いということは前のめりになってノートや教科書に対して近すぎる距離で見ていることと同義です。

正しい姿勢を保つことで、適切な距離感でノートや教科書を見ることができます。また適切な距離が必要なのはタブレッドやスマホを見る時も同じです。

特に夢中になると猫背になり近すぎる距離で画面を見てしまいがちなので、そういった様子に気づいたら積極的に注意するほうにしてください。

また、部屋の明るさも意識する必要があります。ライトの配置を気を付けたり、蛍光灯が切れかけていたらすぐ取り換えるなどの他、自然光を取り入れつつ目に優しい明るさを確保するよう心がけてください。

これらの日常生活での注意と合わせて、定期的な眼科受診を行うことが重要です。

学校の検査は年1度と頻度が多くないので、目に疲れがち、目をしょぼしょぼさせるなどの兆候があるときは早めに専門医による詳細検査を受けるようにしてください。

視力は大幅に下がってしまうと元に戻すのが難しいため、早期に発見し手の打てるうちに対策を取ることが大切です。

また近年は、子供の視力低下を抑えるための先進的な選択肢も登場しています。代表的な例が「オルソケラトロジー」と「低濃度アトロピン点眼」です。

オルソケラトロジーは夜間に特殊なコンタクトレンズを装着し、日中の視力矯正を目指す方法で、近視進行抑制への効果が報告されています。

低濃度アトロピン点眼は、近視進行の抑制が期待される薬剤を点眼する療法であり、安全性や継続性に配慮された使用が可能です。

ただしこれらの治療も大幅に下がった後ではもとの視力を取り戻すのは難しいです。眼科医との十分な相談を通じた早期発見と早期対応が、将来的な視力の健康を大きく左右すると言えるでしょう。

ここまで、子供の視力の年齢別平均値を含む推移データ、視力低下の主な原因、家庭で取り組める予防法、そして検査や治療の重要性についてをご紹介してきました。

これらの対策に加えて、目の疲れをしっかり解消させるためのサロン「目リライト」に定期的に通うことをお勧めします。

家庭内で取り組める対策法は数多くありますが、それでも現代の生活様式では、特に小学生以上は勉強も始まり目を酷使する時間が増えがちです。

もちろんセルフケアによる予防や疲労回復もできますが、視力を維持させるにはスッキリと目の疲れを解消させ、目の周辺筋肉の消耗を抑えることが大切です。

「目リライト」では最新の技術によって開発された機器を使用し、目の深層筋肉である毛様体筋にアプローチし、その筋肉の緊張をやわらげ、コリをほぐすことができます。

その結果、目のピント調整能力が回復し、疲れた状態で目を使うことがなくなり、負担を軽減して健康を保つことができるのです。

「目リライト」の施術はHPから簡単に予約することができますので、お子様の視力が気になる方はまずは一度試してみることをおすすめします。


「目リライト」はこちらから