乱視で眼鏡をかけると疲れる理由について詳しく解説しています。

投稿日:2025年09月26日
最終更新日:2025年09月26日

眼鏡をかけると疲れる理由とは?



乱視は近視や遠視に比べて理解されにくい屈折異常でありながら、実際にはかなり多くの人が乱視を持っています。

乱視の人はメガネの度数やフィット感を合わせたはずであっても疲れる・頭が痛くなる・視界が安定しないと感じる人が少なくありません。

ではなぜ乱視だと眼鏡をかけても疲れるのでしょうか。その説明のために、まずは乱視そのものについて簡単にお話します。

乱視とは、角膜や水晶体の形が完全な球体ではなく、方向によってカーブが異なっている状態を指します。

たとえば、サッカーボールのように均一に丸い目であれば光は一点に集まりますが、ラグビーボールのように歪んでいると光が正確に網膜へ集まらず、物が二重に見えたり、にじんで見えたりします。

これが乱視特有の見えにくさであり、ただの近視や遠視とは異なる特徴です。

そのため乱視を持つ人は、常にピントを合わせるために目の筋肉を使い続けることになり、裸眼でも眼鏡をかけても目が疲れると感じやすい傾向にあります。

特に乱視用の眼鏡を新しく作った直後には、視界が歪んだように感じたり、頭痛が起きたりすることがあります。

これは目と脳が新しい見え方に適応していないために起こる一時的な違和感ですが、度数や角度が合っていない眼鏡を使い続けると、慢性的な眼精疲労やさらなる視力低下につながる恐れがあります。

乱視矯正においてはただ見えるだけでは不十分であり、快適に見えることが何より大切なのです。

これらの特徴を踏まえて、乱視の人が眼鏡をかけていて疲れる原因を解説します。

第一の原因は、度数が正確に合っていないことです。乱視矯正では「軸」と呼ばれる角度の調整が必要ですが、この軸が少しでもズレると、視界が安定せず目が疲れてしまいます。

乱視の場合、遠近だけでなく、どの方向に軸がズレているかも確認する必要があるのです。わずか数度の違いでも症状が出るため、正確な検査と眼鏡作成が欠かせません。

第二に、症状の度合いが強い場合です。乱視が強い人は、眼鏡をかけても完全に安定した視界を得にくく、脳が補正を続けることで疲れが蓄積します。

第三の原因は、脳の適応が追いつかないことです。新しい眼鏡を作った直後には、脳が新しい視覚情報に慣れるまで数日から数週間かかることがあり、その間は疲れることが増えたり違和感が強く出ることがあります。

最後に、パソコンやスマートフォンの使用習慣も原因のひとつです。乱視を持つ人は特に近距離作業で目に負担がかかりやすく、長時間画面を見続けることで眼精疲労が強くなります。

これらの疲れを軽減するためには、眼鏡の選び方と調整が非常に重要です。

まず、必ず眼科で正確な検査を受けることが第一歩です。乱視は自己判断で把握しにくいため、プロの検査が欠かせません。

次に、乱視矯正レンズの角度(軸)が正確に設定されているか確認することです。この軸がズレているとブレた視界になってしまい、目が疲れることが多くなってしまいます。

症状を少しでも和らげるために、見え方の歪みを軽減できる非球面レンズを検討するのも有効です。一般的な眼鏡より歪みが少なくなりますが、代わりに価格は少し上がってしまいます。

また、眼鏡のフィッティング調整も軽視できません。鼻パッドやテンプル(つる)の微調整が不十分だと、視界に歪みが生じてしまいます。

眼鏡店でのフィッティグの際には目が疲れる・違和感があると伝えて調整してもらうことが大切です。眼鏡は度数だけでなく、かけ心地や調整次第で快適さが大きく変わります。

乱視の人は近視や遠視の人に比べるとより繊細で正確な検査と調整が必要になり、そこを疎かにすると眼鏡をかけていても疲れるといった症状が出てしまうのです。

さらに、日常生活でできる乱視ケアも取り入れると効果的です。

代表的なのは「20-20-20ルール」です。これは20分作業したら20秒間、20フィート(約6メートル)先を見るというルールで、目の緊張を和らげる効果があります。

目を温める習慣も有効です。蒸しタオルや市販のホットアイマスクで目元を温めると血流が良くなり、眼精疲労が軽減します。

食事面では、ビタミンAやルテインを含む食品(人参、ほうれん草、ブルーベリーなど)を意識的に摂取することが目の健康維持につながります。

睡眠不足も乱視による疲れを悪化させるため、十分な休養を取ることが欠かせません。さらに、適度な運動やストレスケアも全身の血流改善に役立ち、結果的に目の負担を減らします。

また目の休息をより効率的に促し、回復させるための手段として「目リライト」を活用するのもおすすめです。

「目リライト」では目の周辺マッサージに特化した機器を使用し、目のピント調整を担う深層筋肉、毛様体筋の緊張をやわらげコリをほぐして血行促進をすることができます。

毛様体筋が疲れたままでいると視力低下やかすみ目、目の疲れからくる頭痛など様々な症状を引き起こします。そのため、この筋肉をしっかり回復させることが目の健康に繋がるのです。

「目リライト」の施術はHPから行うことができますので、目が疲れているのが気になる、見えづらいといったお悩みを抱えている方はぜひ一度試してみることがおすすめです。


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