乱視と近視の違いについて詳しく解説しているページです。

視力の問題は、今や日本人の多くが抱える身近な悩みです。総務省統計局のデータによると、日本では裸眼視力が1.0未満の人が年々増加傾向にあり、特にパソコン作業が多い職業の人々に多く見られます。

視界がぼやけたり物がブレて見えるなどすると日常生活に支障をきたすだけでなく、学業や仕事のパフォーマンスにも影響するため、視力の低下は軽視できない健康課題です。

視力低下の原因にはいくつかの種類があり、主には乱視・近視・遠視が挙げられます。この記事では特に近年増えている近視と乱視について取り上げていきます。

近視は、目の奥行きが長くなることによって、網膜よりも手前で焦点が合ってしまう状態を指します。

これは、遺伝的要因に加えて、スマートフォンやパソコンの長時間使用などの生活習慣が主な原因とされています。特に成長期の子どもでは、目の成長に伴って近視が進行しやすいため注意が必要です。

一方乱視は、角膜や水晶体の形が球体ではなく楕円形にゆがんでいることで、光が網膜上の一点にうまく集まらず、物がぼやけたり二重に見えたりする状態です。

乱視の見え方は人によって異なり、水平線や縦の線がにじんで見えるケースもあります。遺伝的要素のほか、眼精疲労や外傷によっても発症することがあります。

乱視には更に、歪みの方向が一方に揃っている正乱視と、歪みの方向が不規則になっている不正乱視に分けられます。

正乱視は歪みの方向が一方向であるためレーシックなどの矯正手術で対応しやすく、また遺伝的原因で乱視になった場合に多い症状です。

一方不正乱視は歪みの方向が不揃いのためレーシックでは適応外になる可能性が高く、コンタクトやICLの検討が必要になることが多いです。こちらは外傷が原因となることが多い症状です。

さらに、近視による見えづらさで目をこすり過ぎたりしたことが原因で乱視になることもあり、他にも様々な要因で、このふたつの症状は併発している人も少なくありません。

近視と乱視が同時に起きていると、遠くも近くも見えにくくなるため、日常生活の質に大きな影響を及ぼします。

こうした状態を放置しておくと、慢性的な頭痛、集中力の低下、車の運転中の危険など、深刻な問題につながる可能性もあるため要注意です。

視力が低下し始めても、多くの人は無意識のうちにその兆候を見逃してしまいがちです。

特に初期段階では症状が軽微であるため、少し見えづらくなったかなと感じる程度にとどまり、眼科を受診するタイミングを逃してしまうことがよくあります。

視力低下の典型的なサインとしては、遠くの文字がぼやけて見える、テレビを見るときに目を細めてしまう、夕方になると目がかすむ、長時間の読書やPC作業後に目の奥が痛くなる、といった症状があります。

これに加えて、慢性的な頭痛や肩こりが発生するケースも多く、これらは目の筋肉が過剰に緊張していることを示しています。

これらの症状に心当たりがある方は、早めに眼科できちんとした検査を受けることが推奨されます。また、子どもや高齢者は自覚症状を訴えることが少ないため、家族の観察が不可欠です。

例えば、テレビに近づきすぎる、頻繁に目をこする、物にぶつかりやすくなるなどの行動があれば、視力の低下を疑い、眼科での検査を検討しましょう。

視力の低下を自覚した際、多くの人が最初に思い浮かべるのが眼鏡やコンタクトレンズといった矯正手段です。

これらの方法は、視力を補うものであり、根本的な治療ではないものの、日常生活を支障なく送るためには非常に有効です。

眼鏡は最も手軽かつ安全な矯正手段です。フレームのデザインやレンズの種類も多様で、最近ではブルーライトカットやUVカット機能を持つレンズも普及しています。

視力に応じた度数を正確に合わせることで、頭痛や眼精疲労の軽減にもつながります。

一方、コンタクトレンズは視野が広く、スポーツなどアクティブな活動に適しています。特にソフトレンズはつけ心地が良く、初心者でも扱いやすいため人気があります。

ただし、ケアを怠ると角膜炎やドライアイなどの眼病のリスクがあるため、正しい使い方が重要です。

さらに、近年ではレーシックやICLといった視力矯正手術も一般的になってきました。

レーシックは角膜をレーザーで削ることで屈折異常を矯正しますが、適応条件が厳しく、術後のドライアイや視界のにじみといった副作用のリスクも考慮する必要があります。

ICL（有水晶体眼内レンズ挿入術）は角膜を削らずに視力を矯正できるため、可逆性があり、特に強度近視の人に向いています。

また、オルソケラトロジーという新しいアプローチも注目されています。これは、夜間就寝中に専用のハードコンタクトレンズを装着して角膜の形を変え、日中は裸眼で過ごせるという方法です。

成長期の子どもに対する近視の進行抑制効果も報告されており、将来的な近視の重症化を防ぐ意味でも有望です。

ですがこれらの対処法で見えやすくなったからと言って生活の見直しをしないままでは、近視や乱視がさらに進行してしまう可能性が高いです。

視力低下の大きな要因に生活習慣や環境があるからです。まずは正しい生活リズムを維持することが、視力の維持に不可欠です。

睡眠不足やストレスは視神経の疲労を引き起こしやすく、視力の低下を加速させます。質の高い睡眠を確保し、ストレスを上手にコントロールすることが、健全な目の維持につながります。

また、読書やパソコン作業時には目との距離を30cm以上とること、照明を適切に設定して、明るさのバランスを整えることなど、身近な工夫が重要です。

デジタルデトックスも視力保護に有効です。スマホやパソコンの使用時間を意識的に減らし、1時間に1回は画面から目を離して遠くを見る時間を設けることで、目の緊張を緩和できます。

とはいえ社会人ともなるとパソコンの使用時間を劇的に減らすのは難しいです。そういった場合に役立つのが、目の疲れを緩和するストレッチやマッサージです。

目のツボマッサージもおすすめです。睛明（せいめい）や太陽（たいよう）などのツボを優しく指圧することで、血行を促進し、目の疲れやドライアイを和らげる効果があります。

さらに目のストレッチを行うことで、目の筋肉を鍛え、ピント調整力を高めます。上下左右を見る運動や、遠近を交互に見るトレーニングなどが効果的です。

もっと効果的に目の疲れを解消する方法として「目リライト」の施術を受けるのもおすすめです。

「目リライト」は目の周辺筋肉にアプローチする機器を使用し、目のピント調整能力を担う深層筋肉である毛様体筋のコリを解消し、血行を促進することができるのです。

毛様体筋が酷使され消耗していると目のピント調整能力も衰え、そのまま放置すると近視や乱視の悪化に繋がります。

しかし「目リライト」の施術で毛様体筋の疲れが解消されるとピント調整能力も回復し、視力の維持向上に繋がるのです。

「目リライト」の施術はwebサイトで予約することができますので、乱視や近視など見えづらさにお困りの方はぜひ一度試してみてください。