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視力測定の方法や注意点をお伝えしております。

投稿日:2024年11月05日
最終更新日:2024年11月14日

測定の基礎知識。種類や方法、正しい測り方を解説します。



視力測定とは、目が物を見る際の能力を数値化し、視力がどの程度あるかを知るために行われる検査です。

視力は私たちが日常生活を快適に過ごすために欠かせない感覚の一つであり、視力が低下すると仕事や勉強、趣味など様々な活動に支障をきたす可能性があります。

そのため、定期的に視力を測定して視力の状態を確認することが推奨されています。

視力測定の詳細をお話しする前に、まず視力の仕組みを簡単に説明します。これを基に、視力測定が行われているからです。

視力は物体から反射された光が角膜や水晶体を通して網膜に映り、それが脳で処理されて視覚として認識されます。

光が角膜や水晶体といった目の各部位を通過し、網膜上に像を結び、それが視神経を介して脳に伝わることで私たちは視覚を得ることができます。

この一連の過程がスムーズに進むことで、私たちは物を見ることができるのです。

しかし、視力は年齢や生活習慣、遺伝的な要因など様々な影響を受けるため、誰しも視力が変動する可能性があります。

加齢による視力低下はもちろんのこと、近年ではスマートフォンやパソコンの多用に伴う視力低下もよく見られます。

その視力を図る方法ですが、視力測定の手法として日本で最も有名なのはランドルト環でしょう。この名称に覚えがなくとも、視力検査で使う「C」のような記号と言えばほとんどの方は思い当たると思います。

学校などでは視力表から5メートル離れたところに立ち、印字された上下左右斜めなど様々な方向に向いたCマークの切れ目を判別できるかどうかで視力を測定します。

眼科ではCマークの向きを印字した用紙ではなく、その時々に応じてランダムに向きを変化させる機械を使っているところもあります。

印字は一度印刷すると簡単には変えられない為、何度か視力測定をしているうちにCの向き自体を覚えてしまい、正確な視力が測れなくなることがあるためです。

この視力測定は片目ずつ行います。眼科では検眼枠というレンズを着脱できるメガネを使用し、片目を弊社版で覆って検査を行います。

一方、学校などレンズの着脱が難しい場では、遮眼子というスプーンのような形をした道具で片目ずつ覆って検査を行うのが一般的です。

この視力測定ではCマークを徐々に小さくしていき、どの行までのCマークの切れ目が見えるかでその人の視力を判定します。

ちなみに、日本ではランドルト環がよく使われていますが、海外ではEのマークを使うEチャートや、様々なアルファベットを印字したスネレン指標などさまざまな形式が存在します。

学校などで行う簡易的な視力測定はランドルト環のみで完了することがほとんどです。

眼科で視力測定を行う場合はさらに、近視や乱視、遠視、斜視などの状態を調べる視力測定が行われます。

ランドルト環は見え方そのものを測定するもので、どこまで・どのように見えるかという主観的な感覚を数値化したものと言い換えることもできます。

一方、近視や乱視、遠視、斜視などは機械を使って目の状態をチェックし、客観的な数値を出す視力測定と言えます。

有名なのはオートレフケラトメータという機械です。覗くと気球が見える機械、と説明すると思い当たる方も多いのではないでしょうか。

この機会では網膜や水晶体を通過した光が眼球内のどの地点で焦点を結んでいるか、光の屈折状態を図って確認することができます。

屈折率が変わると、正常な位置より前や後ろで焦点を結んでしまい、これが近視や遠視の原因となっているためです。

また同じ機械で、眼球の表面の透明な部分の丸みを測定することもできます、これは眼の硬さをしらべ、眼圧を確認するためのものになります。

一般的に良く行われる視力測定は上記2つとなりますが、その人の目の状態によってはさらに眼位検査が行われることもあります。

眼位検査とは右目と左目の向きのズレを確認するものです。通常、何か物を見つめる時は両目とも同じ方向を向きます。

しかし眼球を動かす筋肉の力が足りないと正しく同じ方向に向けることができず、眼位ずれという状態になります。

これが斜視(物が二重に見える)症状の原因で、体質で発生する人もいますが、老化とともに眼の筋肉も衰えていくため、年齢を重ねると発生しやすくなる症状です。

ちなみにこの斜視は体質や老化のほか、一時的には眼精疲労により発生することもあります。

人の眼球の向きは力を入れない自然な状態では向きがバラバラになっており、両目でものを見ようとして視線を合わせているのは眼の筋肉に力を入れている状態なのです。

そのため、眼精疲労が溜まり、眼の筋肉に力が入らなくなることで斜視となり、物が二重に見える現象が起こることもあります。

視力測定の結果は「1.0」が一般的に良好な視力とされていますが、0.7くらいまでは正常な視力として判断されます。

それ以下は近視、乱視などの視力異常がある状態とされます。とはいえ、0.7未満でも裸眼で生活している人は多くいます。

日常生活でもメガネをかけたほうが良いとされるのは0.2以下で、このくらいの数値になると近い物でもぼやけて見えるため、安全に生活するためには矯正器具による調整が必要です。

日本人に身近な車の運転免許も0.3以下の視力では取得ができません。ただ免許に必要な視力は矯正視力で構わない為、メガネやコンタクトレンズを使用して視力を上げれば運転免許を取ることはできます。

視力測定は裸眼だけでなく、メガネやコンタクトレンズなど矯正器具をかけた状態でも行われます

矯正した視力が想定通りに上がっているか確認するためです。裸眼と差異があり過ぎると目が疲れやすいこともあるため、必ずしも1.0に合わせるわけではなく、それより少し低く矯正する場合もあります。

とはいえ一般的には1.0が問題のない視力とされているので、裸眼視力が低すぎたり、その人の体質で矯正がしづらいなどといったトラブルがない限りは、1.0を基準として矯正することが多いです。

視力測定は生活の質を上げるため、自分に合った矯正器具を作るために必須のものですが、視力測定を行う際にはいくつか注意しなければならないこともあります。

眼精疲労によって斜視が出ることがある、と先ほどお話しましたが、これは視力そのものにも言えます。

眼のピント合わせは眼の周囲の筋肉によって行われるため、疲労が溜まっていると筋肉の動きが弱まってしまうのです。

デスクワークが多い現代では、目が疲れると物がかすんで見えるという経験をしたことがある人もいるでしょう。これがまさに、眼精疲労が視力に影響を与えている状態です。

また寝起きなど身体が覚醒しきってない状態も視力測定の結果が下がりやすいです。

視力測定でできるだけ正確な数値を出すには、視力測定の前日は十分な睡眠時間を取り、眼を休めること。また朝起きてすぐ視力検査を行うのは避けてください。

一方で、夕方に視力測定を行うと数値が低くなりがちというデータもあります。1日眼を使った後なので疲労が溜まっていて当然です。

起きて体がしっかり覚醒するくらいの時間が経ってから行った方がいいですが、1日の終わりなど疲労が溜まっている時間に行うのも良くない、ということです。

朝起きて2~3時間程度のタイミングで行い、かつ、起きてから視力測定までの間に目が疲れるような行為を避けるのがおすすめです。

また、毎日仕事や学業で目を酷使することが多くなかなか目を休められないという人は、視力測定の前に眼精疲労サロン「目リライト」に行くことがおすすめです。です。

専用の機器を使用し、30分ほどの施術で眼精疲労をしっかり取り除くことができます。

眼精疲労を溜めることは視力低下にもつながりますから、視力測定に関係なく日常生活の隙間時間に眼精疲労対応サロンの「目リライト」に通うことで視力の維持や向上も期待できます。

「目リライト」はwebサイトから簡単に予約できますので、まずは気軽に試してみてください。


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